なぜ海外日本語教師ボランティアプログラムに参加したのですか？

長期間の海外生活をしてみたかったのと、ボランティアを1度してみたかったので、このプログラムに参加しました。ボランティアプログラムについては色々調べましたが、海外日本語教師ボランティアプログラムなら、日本の大学生が半年から1年という限られた期間で参加できるプログラムだったので、自分のできる範囲に当てはまると思い選択しました。

何人のクラスを担当していましたか？

初級クラスと中級クラスが別れていて、中級クラスの5名の学生を担当していました。

授業の雰囲気や様子を簡単に教えてもらえますか？

学生達は日本へ行く目標があるので、熱心に勉強をしてくれます。授業の雰囲気は勉強という感じではなく、とてもにぎやかで、教える側としても楽しく取り組めました。日本語をうまく話せない学生でも、頑張って日本語を話してくれます。

「絵を使いながら教える様子」

授業では日本語だけを使っていたのですか？授業中に英語を使うことはありましたか？

基本は日本語を使っていました。どうしても分かってくれない時や、文法など英語で説明した方が分かりやすい場合は英語を使っていました。

学生に対する印象は？

学生達が休まずに週3日の授業に来てくれて、ありがたいというのは変ですが、いつも「教えてくれてありがとう」と感謝してくれるので、本当にやって良かったなと感じています。

外国人に日本語を教えることでうまくいったことや悩んだことはありますか？

私自身、日本語教育の専門家ではないので、普段の生活で無意識に使っている言葉が、正しい文法ではない場合もあり、その違いをどうやって教えたらよいか悩みました。

どのように対応されましたか？

これから日本へ行く学生達なので、ナチュラルな表現の会話を中心に教えるようにしていました。

授業で一番苦労したことは何ですか？

セブ島へ来た当初は、私自身が英語を話すことができず、学生も上手く日本語を話すことができなかったので、学生とコミュニケーションを行うのが大変でした。

どのように克服したのですか？

とりあえず言葉を発し、ジェスチャーや文字を書くという手段を使って、懸命にコミュニケーションを行いました。やってみると意外に意思疎通ができたので安心しました。

「カードを使いながら教える様子」

授業で一番嬉しかったことは何ですか？

学生達が感謝してくれることです。また、年賀状を誰かに書こう！という試みを授業で行ったのですが、学生達が一生懸命、私に年賀状を書いてくれたことがとても嬉しかったです。

日本語を教えるにあたって、何か心がけたことはありますか？

使える日本語を教えるようにしました。文法を教え込むというよりも、各学生の状況にあった日本語が話せるように教えることを心がけました。

日本語教師のボランティアと自分の英語学習は両立できましたか？

最初はボランティアの方が大変で、英語の勉強が足りないと思っていたのですが、徐々に慣れてくるにつれて、両立できるようになったと思います。

これから海外日本語教師ボランティアプログラムへの参加を考えている方にアドバイスをお願いします。

参加期間が長かったので、来る前は悩みましたが、色々な体験をすることができ、本当にやってよかったと思っています。勉強だけでは学べないことなど沢山あったと思いますし、日本語を教えるということに対し、感謝してもらえたことがとても嬉しく感じました。とりあえずトライしてみたら良いと思います！

＜当社現地スタッフからのメッセージ＞

A.Tさんはいつも笑顔で、周りの方を和ませる温かい雰囲気を持ち、日本語教室の学生さんからもとても慕われている印象を受けました。
日本語授業では、絵・カード・音楽などを使って、楽しみながら日本語を学習してもらえるよう工夫を凝らしていましたね。この経験を生かして、今後も次の目標に向かってチャレンジし続けて下さいね！