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本音で語る「フィリピン留学にネイティブ講師は必要」?

フィリピン人講師によるマンツーマン授業がリーズナブルに長時間受けられるのが特徴のフィリピン留学。

実際、「間違いを恐れがちな初心者の方」「たくさん話してスピーキング能力を効率よくアップさせたい方」「やさしくじっくり教えてほしい方」に、明るくおしゃべり好きで忍耐強いフィリピン人講師のレッスンは非常に相性が良いと思います。


しかし、フィリピン留学で学校を選ぶとき、ネイティブ講師が在籍している学校にするか、ネイティブ講師によるグループレッスンが含まれるコースを選択するかなどを迷われるという方もいらっしゃいます。

果たしてフィリピン留学であえてネイティブ講師のレッスンを取る必要はあるのでしょうか?

今日は、エージェントとしてフィリピンの英語学校で見てきた経験をまじえ、ネイティブ講師とフィリピン人講師の違いやメリット・デメリットについて本音で語りたいと思います。

 

ネイティブ講師とフィリピン人講師の違い

ネイティブ講師といっても、出身国はアメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランド・南アフリカなど様々で、その国民性も色々ですが、ここではかなり大ざっぱに欧米人としてお話しさせていただきます。

私自身の経験ですが、日本人にとって欧米のネイティブ講師のほうが、フィリピン人講師よりも感性の違いが大きい、と感じることが多かったです。

これはメリットにもデメリットにもなりうることですが、具体的な例を挙げてみますね。

 

①会話するときの笑顔の頻度

日本人の方で、会話中に相手の言っていることがわからないときなどに、なんとなく笑顔になってしまう方、結構いると思います。一方欧米人の場合、特に可笑しい話ではないときは真顔で話す人が大多数で、意味もなく笑いながら話されると違和感を感じることも多いようです。また、欧米人には人が話している時に頻繁に相槌を打たないことをマナーと考える人が多いです。日本人学生を教え慣れている欧米人の中にはそうでない講師もいますが、生徒が話し終わるまでただ黙って聞いていたり、「この人なんで笑ってるんだ?」みたいな顔をされることもあります。

欧米人から英語を教わる時、特にまだ自分の英語に自信がない段階では、これに結構圧を感じて萎縮してしまいがちなんですね。

 

フィリピン人講師の場合、こういう日本人の「自信のないときの笑顔」を理解してくれる人や、合わせてくれる人、合いの手を入れてくれる人が多いんです。

これは一見、英語教授のスキルには関係ないことに思えますが、教わる側の気持ち的には、自信のない英語でゆっくり話している時に、「真顔で黙って聞かれる(時にはナンデコイツワラッテルンダ的な顔で聞かれる)」のと、「ニコニコしながら“大丈夫、ゆっくり話して?”とか“ん?わかんなかった?もう一回言おうか?”」という態度だと、後者の方が圧倒的にリラックスして話せます。結果、間違いを恐れて発言が減ってしまいがちな方も、フィリピン人講師との授業ではあまり緊張せずどんどん話せてスピーキング練習がはかどる、となることが多いです。

 

フィリピン留学を紹介していて、現地学校で生徒さんの生の感想や要望を聞くことがありますが、「ネイティブ講師の授業よりもフィリピン人講師の授業のほうが楽しく話せて、結果スピーキングの向上に役立った」という意見を本当によく聞きました。留学前は「ネイティブ講師の授業は絶対取りたい」と言っていた方でも、留学してみると「来月は全部フィリピン人講師の授業にしようかな」と言っている、ということもよくありました。

これはネイティブ講師のほうが劣っているということでは決してなく、アジア人同士の気安さやフィリピン人の気質が、勉強中の日本人が陥りがちな壁を乗り越えるのに適している、ということだと思います。

 

②生徒さんに対する距離感

欧米人の多くの講師は、生徒に対する態度が日本人に近いと感じます。よく言えば「仕事に徹する」悪く言えば「他人行儀、距離がある」です。

レッスン中はしっかり仕事しますが、個人的に仲良くならない限り、レッスン時間=仕事の時間が終わったら他人同士という感じになることが多いです。

ただ、欧米人はプライバシーへの考え方は日本人以上にしっかりしている人が多いので、こちらが触れられたくない話題を察知して避けてくれたり、一定の距離をもって接してくれて、アジアの中ではフレンドリーさに欠ける日本人にとってはマナーや気遣いを有り難く感じることがあります。

 

一方、フィリピン人講師は先生と生徒で友人同士のような関係になることが多いと思います。私が初めてフィリピン留学した時に感動したのは、フィリピン人講師が授業後も英語の練習に付き合ってくれたり、放課後や休みの日に報酬も出ないのに遊びに誘って英会話の機会をたくさんくれたことでした。

風邪でレッスンを休んで寝込んでいたら、おかゆ(フィリピン定番のチョコレート味のお粥!)を持ってきてくれて、関節痛で痛む背中をさすってくれた時も嬉しかったです。ただの生徒なのに仲の良い友達のように接してくれて、フィリピンの人は本当に友人扱いしてくれる垣根が低いと感じました。
ただ、友人に近い分、甘えが生まれるというデメリットもあります。例えばレッスンに遅刻してきて悪びれない態度だったり、レッスン中に携帯を見たりするフィリピン人講師もいます。また、日本人よりもプライバシーの意識が低く、初対面で年齢や給料など日本人同士なら失礼とされる話題を躊躇なく振ってきたリ、生徒の恋愛話などを噂したりする困った講師の割合も、ネイティブよりフィリピン人講師のほうが高いと感じます。

もちろん講師の個人差はありますが、そういった問題が出やすいことを考慮して、講師にレッスン中の携帯の私的使用を禁じたり、講師の遅刻防止に気を配っている学校が良い学校と考えます。

 

③年齢層・立場・お給料の違い

フィリピンは若者が多い国(国民の平均年齢は24歳!)です。

英語学校のフィリピン人講師も20代前半から30代が中心で、同年代の学生にとっては話が合いやすい反面、40代以上の大人の講師は少ない傾向にあります。性別は女性が大多数です。

一方、フィリピンで英語講師をしているネイティブ講師は、40代以上など年齢層が高い講師、そして男性が多いです。

年齢が上な分、人生経験も豊富な人が多いので、ビジネス英語を学んだり、世界各国での経験談を共有してもらったり、大人同士の会話を楽しみたい社会人にとっては、若いフィリピン人講師よりも中年以上のネイティブ講師のほうが話が合う、得るものが多いと感じる方もいるかと思います。

 

ただ、少し下世話な話になってしまいますが、若いフィリピン人の彼女がいる中年~シニアの欧米人男性が南国生活を楽しみながらのんびり仕事をするために語学学校で講師のアルバイトしている、ということもあります。

それでもネイティブ講師は希少なため、フィリピン人の指導者的な役職を与えられたリして、一般的にフィリピン人講師の2~3倍程度のお給料をもらっていることが多いです。そのため、若く熱意にあふれて教える技術も高いフィリピン人講師よりも、やる気のあまり感じられないネイティブ講師のほうが立場が上でずっと報酬がよい、という残念な事例も見てきました。

 

もちろん、生徒のレッスンに真剣に向き合い、ネイティブならではの知識を惜しみなくシェアしてくれ、経験の浅いフィリピン人講師をしっかり指導しているネイティブ講師も何人も見てきましたので、予想が難しいですが、フィリピン留学において「技術や熱意がなくてもある程度重宝される」環境から、ネイティブ講師の当たりはずれは正直日本や欧米諸国に比べて大きいと思っています。

 

フィリピン留学であえてネイティブ講師に教わる方が良い方

ここまで、フィリピン留学においてのネイティブ講師に関してネガティブと言える面も率直にお伝えしましたが、あえてネイティブ講師から教わるメリットもあります。

特にネイティブ講師のレッスンを取り入れることをお勧めしたいのは、次のような方です。

 

①フィリピン留学後にネイティブの国に留学・赴任・移住する予定のある方

フィリピン留学で一定の英語力を身に付けた後、すぐにネイティブが多い環境に移動する予定の方は、ネイティブのスピーキングのスピードやイディオム、考え方等に慣れておいた方が良いことは間違いありません。

フィリピン留学において、ネイティブ講師のレッスンはフィリピン人講師のみの場合よりも費用が高くなる傾向がありますが、それでも欧米諸国や日本で受講するよりもずっとリーズナブルであることが多いです。

 

②既に高い英語力があり、「英語で問題なく意思疎通ができる」レベルというより「スピードや発音をネイティブに近づける」ことを目標としている方

フィリピン留学の最大の利点はフィリピン人講師のマンツーマン授業で安く長時間会話練習をこなし、効率よくスピーキング力をアップさせることができるという点だと思います。

アジアの中では訛りの少ない綺麗な英語を話す方が多いと言われるフィリピン人ですが、多くの日本人が考える「欧米人のネイティブ英語」とは話すスピードや言い回しにやはり違いがあります。英語の理解力やリスニング、スピーキング、語彙力など基本的な英語力が既にあり、欧米の映画やドラマで話されるようなこなれた表現やアクセントを身に付けていきたいという方には、お手本となるネイティブ講師から学ぶ方が効率が良いでしょう。

逆に初心者~中級者の段階で、これまで英語で話す機会が少なかったという方にとっては、英語を母国語ではなく外国語としてマスターした経験があり、学習者の気持ちに寄り添いながらじっくり教えてくれるフィリピン人講師からのほうが効率よく学べることが多いように思います。

また、発音は一見ネイティブに教わる方がよさそうですが、私個人としては否定的です。リスニングを鍛える意味ではネイティブのほうが良いと思いますが、発音矯正に関しては、生まれた時から英語しか話しておらず特に専門の経験があるわけではないネイティブよりも、フィリピン人で綺麗な英語発音を身に付け、教授法も学んでいる方からのほうがコツなどを具体的に教えてもらいやすいと感じました。

 

日本では長らく「英語を学ぶならネイティブの国」という考え方が主流でした。

そのためネイティブ信仰のようなものがあり、講師本人の資質よりもネイティブであることが重視されがちです。ですが実際に学んでみると、フィリピン人講師から学ぶメリットも、ネイティブ講師から学ぶデメリットも少なからずあり、ネイティブ講師のレッスンが英語力向上に役立つかどうかはその方の性格や目的によって違ってきます。

留学の目的や自分自身の性格を考慮して、より良い留学を実現するための参考にしていただければと思います。

 

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