フィリピンの高級アイス「Carmen’s Best」
常夏のフィリピンでは、アイスクリームを食べてクールダウンしたいときがあります。特にフィリピン留学で勉強漬けの日々を送っていると、冷たくて甘くて濃厚なアイスが疲れた頭と身体に効きます!
セブのショッピングモールにはたいていアイスクリームやジェラートの専門店が入っていて、とくにジェラートを扱っているお店では日本人好みのアイスも多いように思います。
ですが、セブンイレブンなど現地のコンビニで買える既製品のアイスは、残念ながら大味なものや甘すぎるもの、後味がしつこいものも多く、爽やか系のアイスや甘さ控えめの和風アイス、濃厚で複雑な味のアイスが豊富な日本のコンビニが非常に恋しくなります。
そんな私が、何度もリピートしているフィリピンのアイスクリームがあります。その名も「Carmen’s Best(カルメンズベスト)」。フィリピンでは高級アイスに位置づけられ、一部のスーパーやレストランにしか置いていないのですが、だからこそ、見つけたらぜひ食べてみてほしいと思いますので、紹介しますね。
「Carmen’s Best」の公式ホームページに、このアイスクリームの成り立ちについてのビデオがありました。
オーナーのPacoさんが、フィリピンのラグナ州で父とその友人が経営する牧場の新鮮なミルクを作った商品を開発しようと考えている時に、娘にせがまれるままそのミルクでアイスクリームを作ってみたのがこのブランドの始まりだそうです。ブランドネームの「Carmen」はその娘さんの名前で、プレミアムな材料のみを使い、娘や他の子ども達への愛情を反映した商品を作るよう心がけている、と語られています。
公式HPによると、オーナーは幼少期をアメリカで過ごし、もともとアイスクリームの様々なフレーバーに慣れ親しんでいたそうです。最初にバニラやストロベリーなどの基本レシピを完成してからは、世界各地を旅して味わった特徴的なアイスクリームからインスピレーションを得て、次々とフレーバーを増やしていきました。実際、塩キャラメルやピスタチオなど大人のフレーバーも充実していますし、アメリカンなフレーバーと思われるものもあります。
また、彼は牛たちが快適に過ごすことでミルクの質・味にも確実に良い影響が出ると信じていて、牧場で育てている牛たちにはモーツアルトなどのクラシック音楽を聞かせ、絞りの工程には「搾乳の大変さを知るからこそ、より牛たちを思いやって優しくしてくれる女性」を中心に配属する(!)など、特別にケアしているそうです。
「娘の名前をブランド名にするからには、アイスクリームの質を損なうことはできないということです。お金を稼ぐために安く品質の劣る材料を使うことは娘に対して誠実でないということです。」と言い切っています。
さて、気になるフレーバーですが、2020年の現在、以下の25種類があります。
◆ Strawberry (ストロベリー)
Strawberry(公式ホームページから引用)
◆ Salted Caramel (塩キャラメル)
◆ Madagascar Vanilla (マダガスカルヴァニラ:マダガスカル産ヴァニラビーンズを贅沢に使った濃厚なバニラアイス)
◆ Brazilian Coffee (ブラジリアンコーヒー:Carmen’s Bestが最初につくった4つのフレーバーの1つ。オーナーPacoさんが大好きな「ハーゲンダッツのコーヒーアイスクリーム」に勝てる味を目指して作ったそうです。)
◆ Dark Chocolate (ダークチョコレート:スイス産ココアパウダーとチョコチップを使った濃厚なチョコアイス。フィリピンの他のチョコアイスとは全く別物で、日本のホテルで出されてもおかしくない味。)
◆ Vietnamese Coffee(ベトナミーズコーヒー:練乳と濃いめのコーヒーのハーモニーがまさにベトナムコーヒー味。上2つより甘さは強めです。)
◆ Brown Butter Almond Brittle (アーモンドブリトル:バニラアイスに、砂糖と少量の塩でキャラメリゼしたアーモンドとバタークリームが混ぜこまれています。)
◆ Birthday Cake (バースデイケーキ:カラフルなチョコスプレー入りのアイスクリーム)
◆ Pistachio Almond Fudge (ピスタチオアーモンドファッジ:チョコレートソース、ピスタチオペースト、アーモンドの入った濃厚なアイス)
◆ Coffee Almond Fudge (コーヒーアーモンドファッジ:チョコレートファッジとアーモンド粒とコーヒー粒がたっぷり入ったアイスで、Carmen’s Bestのベストセラー商品の1つ。ファッジとは砂糖とバターと牛乳をベースとして作る柔らかいキャラメルのようなペーストです。)
◆ Milk Tea (ミルクティー)
◆ Malted Milk (モルテッドミルク:アメリカの子どもが幼少期に飲む麦芽入りミルクのこと)
Malted MilkとCoffee Almond Fudge(公式フェイスブックページから引用)
◆ Butter Pecan (バターピーカン:バターを絡めたピーカンナッツをバニラアイスに入れた、オーナーPacoさんのアメリカ時代の思い出の味)
◆ Hokey Pokey (ホーキーポーキー:アイス大国ニュージーランドでオーナーPacoさんが感動した味。バニラに蜂蜜キャンディが入っています。)
Hokey Pokey(公式ホームページから引用)
◆ Rocky Road (ロッキーロード:「でこぼこ道」の名の通り、ゴロゴロのナッツとマシュマロが入ったチョコレートアイス)
◆ He’s not worth it (ヒーズノットワースイット:訳すと「彼にはその価値ないよ」、失恋した女性を慰める言葉でしょうか?キャラメルソース、チョコレートクッキー、クルミ、ダークチョコ等が入った豪華なチョコレートアイスで、オーナーのPacoさんが辛いときに食べてほしいと作ったそうです。)
He’s not worth it(公式ホームページから引用)
◆ Cheese (チーズ:ナチュラルチェダーチーズを使ったアイス。チーズアイスはフィリピンではKesoアイスといって、結構メジャーな人気があります。)
◆ Pistachio (ピスタチオ:ピュアピスタチオを100%使ったアイス。甘さは控えめでナッツの風味が強い大人の味です。ピスタチオ粒がたくさん入っています。)
◆ Green Tea (グリーンティー:フィリピンでよくある「Machaもどき=緑の何か甘いやつ」ではなく、ちゃんとお茶の味がします。ただし当たり前ながら日本にある数々の名店抹茶アイスのレベルには及ばず、という感想です。)
◆ Cookies and Cream (クッキーズアンドクリーム:バニラアイスに砕いたチョコレートクッキーを混ぜ込んだ定番の味)
◆ Cookie Dough (クッキードウ:クッキーの材料を使って作ったアイスクリーム。直訳すると「(焼く前の)クッキー生地」なので、これだけは買う気になったことがありません笑)
◆ Cereal Milk (シリアルミルク:砂糖でコーティングしたシリアルに牛乳をかけたイメージのアイスだそうです。これもあまり惹かれない笑)
◆ Strawberry Cheesecake (ストロベリーチーズケーキ:2020年の新作。クリームチーズアイスにストロベリーシロップとグラハムクラッカーを混ぜ込んだアイス)
Strawberry Cheesecake(公式フェイスブックページから引用)
◆ I Love you S’mores (アイラブユースモアズ:2020年の新作。バニラアイスにスモア=焦がしマシュマロ、グラハムクラッカー、チョコレートシロップを混ぜ込んだアイス)
◆ Pralines & Cream (プラリネアンドクリーム:2020年の新作。バニラアイスにキャラメリゼしたピーカンナッツ、ゴールデンキャラメルソースを混ぜ込んだアイス)
各フレーバーの写真や原材料、カロリーと栄養素などは以下のページで確認できます。
https://carmensbest.com/index.php/products
販売価格はお店によっても微妙に異なり、小さなカップで1個115~145ペソほど。日本円で250円前後と現地では高級アイスクリームですが、1個20~60ペソのローカルアイスとは全然違います。私は特に好きなフレーバーはハーゲンダッツよりもずっと美味しいと思っています。
このアイス、高めの値段からか置いているお店が限られているので、私も見つけると買っているのですが、それでもまだ9種類ほどしか試せていません。
その中で私のお気に入りは「Brazilian Coffee」「Dark Chocolate」です。バニラや抹茶などの定番よりもお勧めです。
また、数年で移り変わるフレーバーもあります。私は、昔食べて気に入り、今は廃盤となってしまった「Honey(蜂蜜味)」や「Avocado(アボカド)」が復刻するのを願っています。気になるフレーバーは見つけた時にすぐ試すのが良いです!!
長年定番のホーキーポーキーやロッキーロード、そして新作のストロベリーチーズケーキやプラリネクリームはまだ試していないので、いつか食べてみたいと思います。
セブでCarmen’s Bestのアイスクリームが買えるお店は、私が知る限りではバニラドタウンセンターのスーパー、ランダース(会員制スーパー)、マルコポーロホテルのロビーラウンジや高級レストランのティンダーボックスなどですが、他にも一部のBO’s Coffee(現地コーヒーチェーン)の支店で取り扱っています。
以下のページでフィリピン各都市の取扱店一覧と地図を見ることができます。セブではレストランやカフェ、スーパーでの販売となりますが、マニラにはCarmen’s Bestの実店舗もあるようです。
https://carmensbest.com/index.php/where-to-buy
(セブの各店舗とも、在庫がないことも良くあります!)
フィリピン留学中に美味しいアイスが食べたくなったら、ぜひ試してみてください!
ブランド基本情報【Carmen’s Best(カルメンズベスト)】
公式ホームページ:https://carmensbest.com/index.php
公式フェイスブックページ:https://facebook.com/carmensbest