日本人的正しいハロハロの選び方
フィリピンの代表的なデザート、「ハロハロ」は、「フィリピン風かき氷パフェ」です。
日本でもミニストップが毎年夏になると新作ハロハロを発売するので、名前だけは知っている、という方も多いと思います。
常夏のセブでも最も暑いといわれる4月の今の時期がハロハロの本番シーズン?のようで、あちこちのレストランでハロハロの広告写真を見かけます。
中華ファストフード店「Chowking」のハロハロ広告
フィリピン料理レストラン「Chowabungga」のハロハロ広告
ハロハロはフィリピンの言語、タガログ語で「ごちゃ混ぜ」という意味で、かき氷にココナツ、練乳、ウベ(紫芋)アイス、カラフルなゼリー、バナナやフルーツのシロップ漬けなどをトッピングし、かき混ぜながら食べるデザートです。
ミニストップのハロハロにはかなり日本風のアレンジが入っており、すでに別物となっていますが、せっかくセブ島留学をするなら、ぜひ本場フィリピンのハロハロを食べてみてほしいです。
本場のハロハロはどんな感じなのでしょうか?
セブ島だけでなくフィリピン全土でハロハロが美味しいことで有名なファストフード店、Mang Inasal(マンイナサル)のハロハロを例に説明します。
ここのハロハロは、ベースとなるかき氷にMang Inasalが独自で作っているエバミルク(無糖練乳)がたっぷりかかっているのがポイントだそうで、確かに甘いトッピングに合う甘さ控えめだけどミルク感のある氷が美味しいです。
他に入っているのは、パンダンゼリー(緑のゼリー)、タピオカ(赤いシロップ漬け)、ジャックフルーツ、ウベ(紫芋)ペースト、ウベ(紫芋)アイス、白豆、小豆、レチェフラン(フィリピン風濃厚プリン)、マカプノ(ココナツの果肉)、バナナの甘煮、バーキュリオス(ロールクッキー)。
Mang Inasalは、ライスお代わりができるローストチキンのセットが人気のファストフードチェーンで、100ペソ前後でご飯が食べられるのでいつも現地の方でにぎわっています。
セブのほとんどのモールに出店していますし、ハロハロもスモールとレギュラーの2種類のサイズがあり、セブ島留学生の方が気軽に試しやすいと思います。
ちなみに、一般的にセブ地域のハロハロといえば、紫芋のアイス&緑と赤のゼリー&フィリピン風プリン(レチェ・フラン)あたりが定番の具ですが、それ以外の具はお店や地方によっても異なり、白玉やマンゴー、コーンフレークやライスパフ、練乳、ココナツミルク等がトッピングされている場合もあります。
また、かき氷もエバミルク(無糖練乳)やココナツミルクを凍らせて作るバージョンがあります。
スタンド形式のお店やファストフード店などで食べられる手軽で小さいものは50ペソ~、レストランなどでは100~200ペソ前後です。
下の写真のような小さ目サイズはすぐに食べられますし、氷の量も多くないので冷えすぎず、さっと食べたい時にオススメです。
大人気のハロハロスタンド「Sol’s Halo-Halo」のハロハロ 65ペソ(約142円)
でもレストランなどで食べられる全部載せの大きなハロハロも、写真映えするし魅力的ですよね!
セブのデザート専門店「Ice giants」のハロハロ 128ペソ(約280円)
このハロハロ、載っているトッピングがとにかく甘くて(特にバナナとプリン)、一度自分で甘さ控えめ&好きな材料だけのスペシャルハロハロを作ったことがあります。
入っているのは、ココナツミルク+牛乳で作ったかき氷(甘さ控えめ)、マンゴー、バナナ(甘煮ではなくフレッシュそのまま)、ブラックタピオカ、白玉団子、パンダンゼリー(現地ではパンダンリーフという植物を使った緑色のゼリーパウダーが売られています)、赤いゼリー、固めのプリン(フィリピンのプリンは練乳を入れて甘くしますが甘すぎない日本バージョン)、白豆と小豆、コーンフレーク、練乳、ウベアイスです。
この日本風?自作ハロハロ、一口目はすごくおいしくて、自己ベストハロハロ!と思ったのですが、氷が溶けてきて混ぜながら食べているうちに、「甘さが足りない…!?」となりました。
特にバナナとプリン。そのまま食べると確実に自作のプリンの方が美味しいのに、溶けた氷と一緒に食べるには、あの甘ったるいバナナと濃厚でねっとりしたプリンがベストであるということに気づきました。
「ハロハロ」は「ごちゃ混ぜ」という名前の意味の通り、かき混ぜながら食べるものなので、特に大き目サイズの場合、混ぜ混ぜした時に溶けた氷と一緒になってもある程度主張する甘さがあるほうが、バランスが良いのです。
結論として、(日本人向けの)ベストなハロハロを選ぶポイントは以下の通りです!
✔ 氷はココナツミルクや牛乳や練乳で味がついているものが溶けた時も美味しく食べられる
✔ 小さなサイズの場合、具や氷の甘さをある程度抑えていてバランスの良い「Sol’s」のハロハロがオススメ
✔ 大きなサイズの場合、具の種類が多く甘みが強めの方が飽きずに食べやすい
✔ お店によりトッピングが違うので写真を良く見ましょう。日本人の好みに合わないことが多いかな、と思う具は「ジャックフルーツ」「コーン(フィリピンではデザートにトウモロコシを使うことがたまにあります)」「マカプノ(噛みごたえのある変種ココナツの実)」。日本人受けするのは「マンゴー」「白玉」「あずき」「練乳」です。バナナや白豆も意外と氷に合うのでオススメです。
レストランだと大きなサイズのものが多く、私もなかなか多くの店のものを試せていませんが、セブ島留学でハロハロを試す際には、参考にしていただければ幸いです。