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フィリピン地元紙で英語学習!「パンデミックの中での良い出来事」

この記事は、セブの代表的な新聞、「SUNSTAR」紙より、フィリピンの文化を感じられる新聞記事や、フィリピン留学や日本と関連する新聞記事を紹介しながら、英語の解説も行うシリーズです。

フィリピンやセブ島留学に興味のある方に、少しでもフィリピンを身近に感じていただきながら、かつ英語学習にも役立てていただければと思います。

 

※英文の著作権はすべて「SUNSTAR」紙に帰属します。

 

本日の記事はこちら。フィリピンの一般的な人々(国民の平均年齢が24歳のため、20代の若者が中心です)、このコロナ禍をどのように前向きに考えているかがわかる記事です。

‘Good things’ during this pandemic
「パンデミックの中での”良い出来事”」

出典:

https://www.sunstar.com.ph/article/1891978/Cebu/Lifestyle/Good-things-during-this-pandemic

 

More than a year into the pandemic, we sometimes cannot imagine ourselves how we have managed to reach this part of this seemingly endless nightmare. At times, we consider ourselves lucky to have kept ourselves breathing (almost barely with the mandatory face masks we are always asked to religiously wear especially when we go out of our homes) even as many continue to get sick and are still on their way to recovery from this menace we call Covid-19.

訳:パンデミックとなって1年以上が過ぎ、私達は時折、一見終わりのない悪夢のように見える状況の中でここまでどうやってやってきたか、考えることも難しく感じる。時には、たくさんの人が病になり続け、Covid-19と呼ばれるこの脅威からいまだ回復途中であったりする中、自分たちはまだ息をしているだけ幸運だと考えたりする(家の外に出る時は宗教儀礼のように常にマスクをしなければならないためぎりぎり息をしている、といったところではあるが)。

 

◆ pandemic パンデミック(国をまたいで広範囲でまん延する感染症の大流行のこと)

※日本語の文脈で「コロナ禍」「コロナ時代」というような時、こちらではthe pandemicやthis pandemicと表現することが多いです。

◆ manage to ~  なんとか~する、かろうじて~する 

◆ seemingly  一見(いっけん)、外見的には

◆ at times  時々、折々、時には 

◆ barely ~するのがやっと、ぎりぎり~する、ほとんど~しない

◆ mandatory  義務的な、強制的な、必須の

◆ religiously 宗教的に、信仰深く、律儀に、徹底的に、忠実に

◆ menace  脅威、害を及ぼす物や人 ※「スターウォーズ ファントム・メナス(=見えざる脅威)」のメナスです。

 

 

We may find our lives miserable having to deal with anxiety and gloom. But this moment in history probably also gave some people something to be happy about as we all try to lift our spirits and psyche ourselves that better days are still ahead.
Today, SunStar asks some of its readers what is one good thing that they got this pandemic.

訳:私達は、不安や憂鬱に対処しなければならないことで人生が悲惨だと感じることもあるだろう。しかし、歴史の中でこの時間というのは、この先にはより良い日々が待っていると自分たちを奮い立たせようとしている我々にとって、幸せに感じる何かをも与えているかもしれない。

今日のサンスター紙では、このパンデミック下であった「良いこと」について、読者の方何名かに尋ねます。

 

◆ miserable みじめな、悲惨な、ひどい状態の、哀れな、不幸な

◆ deal with  (問題などに)取り組む、解決しようとする、対応する 

◆ anxiety  不安、心配事、懸念

◆ gloom  闇、暗がり、憂鬱、陰気

◆ lift one’s spirits  (人)の気分を高める、高揚させる、士気を高める

◆ psych (人を)奮い立たせる、元気づける 

 


“It’s more than a year since the pandemic and to be honest life isn’t as easy. Whether you are an employee, an influencer, an artist, an entrepreneur, a parent, a child, you are not saved from the effects of the pandemic. But the good thing happened to me is that I’ve been busy with shoots, business and vlogs. I also spent more time with my loved ones. But there are times that I stop and reflect on what is currently happening in this world and try to cope with the situation with my best efforts.”
– Dan Lopez, 28, actor

訳:パンデミック(が始まって)から1年以上になって、率直に言うと人生はそんなに簡単じゃないね。企業で働いていようと、インフルエンサーであっても、アーティストでも、起業家でも、親であっても、子どもでも、パンデミックの影響を受けない人はいない。でも、このパンデミック中に私に起こった良いことは、撮影したりビジネスをしたり、動画ブログ(Vlog)作成に忙しくしていること。あとは好きな人達とより多くの時間を過ごせたことも。
でも、時々は立ち止まって、世界で今何が起きているかじっくり考え、自分にできる限りの努力で問題に対処しようと思っているよ。(Dan Lopez 28歳 俳優)

 

◆ entrepreneur 起業家

◆ loved ones 好きな人達、愛する人達

◆ cope with (困難や問題などに)対処する、立ち向かう

◆ reflect on 熟考する、反省する、じっくり考える

 

 

“I do not intend to foster toxic positivity but if there’s something I could appreciate during this pandemic, it would be the fact that I awakened with a greater level of political and social awareness. Aside from that, I was able to reassess my life through a series of reflections and now, I am able to appreciate the things I usually have taken for granted in the past, such as health, family time, self-care and a lot more.”
– Jan Dale Carlo Catalonia, 20, accountancy student

訳:有害なポジティブさを助長するつもりはないけれど、もしこのパンデミック中に感謝することがあるとすれば、それは自分の中で政治的・社会的な意識がかなり高まったことだと思うよ。それとは別に、自分の人生を何度もよく考えることで、生活を見直すことができたこともだ。そして今、僕は昔なら当たり前と思っていたことをより大切にすることができている。例えば健康とか、家族との時間とか、自分をケアすることとか、他にもたくさん。(Jan Dale Carlo Catalonia 20歳 会計を学ぶ学生)

 

◆ intend to do ~する意向がある、~しようとする、~するのを意図する

◆ foster 助長する、育成する、里子として養育する

※fosterという単語は、「助長する」という意味の他に、「里子として養育する」、という意味もあります。adopt(養子にする)ではなく、親権は無いけれど経済的精神的に子どもをサポートするような時に使われます。

◆ toxic 中毒性の、有害な、有毒な

◆ awaken with ~で目覚める

◆ awareness 覚醒、目覚め、気づくこと、自覚すること

◆ aside from that ~は別にして

◆ reassess 見直す、再評価する

◆ reflections 反射、省察、内省、熟考

◆ take for granted 当たり前と思う、当然だと思う

 


“The pandemic has given me more time to appreciate my family and friends. It also helped me realize the importance of celebrating small achievements through these dark times. It hasn’t been easy but I guess all we can do for now is to stay strong and help each other.”
– Cleo Marie Abellana, 25, sales officer

訳:パンデミックは、私に家族や友人のありがたみを感じる時間をより多く与えてくれました。苦しい時に、小さな達成を祝うことの重要さも実感させてくれました。簡単ではないけど、私達が今できることは、強くあることとお互いに助け合うことだと思います。(Cleo Marie Abellana 25歳 販売責任者)

 

◆ appreciate 感謝する、ありがたいと思う、良さがわかる、評価する

◆ achievements 成し遂げること、達成する事、成果、功績

◆ dark times 辛いとき、苦しいとき

 

 

“I guess the good thing that I got from the pandemic is learning how to be strong mentally. The quarantine period was something that was really unhealthy not just for our body physically, but for our mind and emotionally. It was something that drained almost all of us in many ways. I have considered having that as a good thing because it is something that we all have gone through.”
– Pia Mae Plenos, 21, interior design student

訳:私がパンデミックで得た良いことは、精神的に強くある方法を学んだごとだと思うわ。検疫期間(注:セブで大幅に外出や活動が制限されたECQ=ロックダウン期間を指す)は、身体的な面だけでなく、精神的・感情的な面でもすごく不健康だった。あらゆる意味でほとんどの人を本当に疲れさせるものだった。あの期間があったことは、良かったと考えているの。だって私達みんながあれを乗り越えたんだもの。(Pia Mae Plenos 21歳 インテリアデザインを学ぶ学生)

 

◆ learn how to ~ ~する方法を学ぶ、身に付ける

◆ mentally 精神的に

◆ quarantine period 検疫期間

◆ drain 水気を切る、流し出す、水を抜く、枯渇させる、疲れさせる、弱らせる
※お風呂の水を抜いたり、パスタをゆでて水を切る時にdrainを使いますが、そこから転じて体の水分や気力をすっかり絞りとるぐらい疲れさせたり弱らせたりするという意味にもなります。

◆ in many ways いろいろな意味で、さまざまに

◆ have gone through 経験してきた、~し続けてきた、切り抜けてきた
※go through(通過する、経験する、繰り返す、苦労する)を現在完了形にしたもので、「苦労してきた経験がある」と言いたい時や「大変な目に合って、今もその影響が残っている」時などによく使われる表現です。



“It gave me time to discover things about myself and meet new friends because last year in between the month of June, I began to be interested in cycling. At first, it was just some sort of exercise and hobby, but then I met my new friends who are also interested in cycling and we began to join competitions in the beginning of 2021. Plus, I was able to spend more time with my family, which I haven’t done for quite a long time because of my studies.”
– John Resca Villegas, 20, student-athlete

訳:パンデミックは、僕に自分について新たに発見し新しい友達と出会う時間を与えてくれました。去年の6月中、僕は自転車に興味を持ち始めたんです。最初はちょっとした運動と趣味のようなものでした。しかし、僕と同じように自転車に興味を持つ友達と出会い、2021年の初めには競技大会にも参加するようになりました。加えて、家族と一緒に過ごす時間をより多くとることができました。勉強のためという理由で、かなり長い間していなかったことです。(John Resca Villegas 20歳 学生アスリート)

 

◆ competitions 競技大会

◆ for quite a long time かなり長い間

 

★2020年6月のセブは、新型コロナの感染者が増えていた時期で、バス・タクシー・ジプニーなどすべての交通機関が規制により使えないような状態でした。自家用車やバイクでの移動も制限されていたため(ナンバープレートの末尾の数字で通行できる曜日が決まっているなど)、自転車に対する関心が急速に高まった時期でもありました。

 

 

★前向きなところ、家族や友人との関係を重視するところ、辛いときほど助け合おうとするところなど、フィリピン人の性質の良い面が出ている記事という印象です。

セブでは、特に昨年4月から7月にかけて、感染拡大防止のための活動制限は日本に比べてもかなり厳しかったのですが、現地の人達には、それをなんとか乗り越えてきた、という自信と連帯感のようなものがあります。(今のところ、その頃よりひどい状態にはなっていないということもあります)

ちなみに、今セブにいる外国人はパンデミック前からいる人ばかりなので、日本人である私に対しても、差別どころか「あの時はきつかったよねえ」「あの中で母国に帰国せずによく頑張ったね」という連帯感や共感を持って接してくれる現地の人がたくさんいます。

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