学校宿舎の設備について ~⑥ドライヤー⑦扇風機⑧電気ケトル~
セブ島留学の学校宿舎設備シリーズ、前の3記事で「エアコンとシャワー温水器」「ベッドと寝具」「冷蔵庫とテレビ」について解説してきましたが、最後の第四弾です。
今回は、多くの学校には標準でついていないけどあると便利な小型家電、ドライヤー・扇風機・電気ケトルについて紹介します。
これらの家電は使わない人もおり、大部分の学校では備え付けられていませんが、一部の学校では無料や有料でレンタルできる場合があります。
学校にない場合でも、それぞれ数百~1000ペソ前後(2千数百円以内位)なので、必要性を感じたら自分で買ってしまうのも良いと思います。特に8週間以上など長期で滞在する方は十分元がとれるのではないでしょうか。
そのため、買える場所や目安価格も合わせて紹介していきますね。
⑥ドライヤー
まず前提として、フィリピンでは日本国内用の家電(100V)はそのまま使えません。
フィリピンの電圧は220Vと日本の倍以上もあるので、100V向けに作られた日本のドライヤーをコンセントにつなぐと、すぐに壊れてしまいます。
そこで現地では現地の電圧に対応したドライヤーが必要となりますが、セブ島のほとんどすべての語学学校宿舎には、ドライヤーは設置されていません。ホテルタイプの宿舎でも同様です。(学校により有料/無料で貸し出しが可能な場合はあります)
フィリピンは常に温かく、髪がすぐ乾くからでしょうか、一般の若い女性でもシャワー後にドライヤーで髪を乾かすという習慣自体が無いようです。
日本だと安めのビジネスホテルでもジムでも当然のようにドライヤーが備え付けられていますが、ここフィリピンでは多くのホテルやジムにもドライヤーがありませんので、週末のおでかけや旅行の際にも注意が必要です。
ドライヤーが買える場所はあり、ショッピングモールに入っている家電チェーン店(AbensonやAsian Home、Automatic Centre、Family Appliance、SM Appliance等)であれば、1種類~5種類くらいのドライヤーを置いていることが多いです。品揃えは日本に比べると少し限られているように思います。
購入価格の目安は、ローカルブランドや中国製の安いものなら500~900ペソ程度(千円強~2千円以内)、パナソニックやフィリップスなど海外ブランドものなら1000ペソから2000ペソ以上です。
くるくるドライヤーやコテはブランドにかかわらず2000ペソ~4000ペソ前後と高い印象があります。
また、チェーンのドラッグストア「watsons」にも、お手頃なドライヤーがあることがあります。
watsonsのシンプルドライヤー799.75ペソ(約1,735円)。220Vと100Vの切り替えができるタイプで、日本に持って帰っても使えます。
学校からのレンタルだと数に限りがあったり、到着初日や帰国日当日は使えないことがありますし、留学中の週末旅行にも気を遣わずに持って行くことを考えると、レンタルよりも自分のものがあるほうがやはり便利です。
ただ、確実に毎日使う方や、くるくるドライヤーやコテを必要とする方は、現地購入ではなく日本から買って持って行くことも考えてもいいかもしれません。
5年くらい前までは、日本国内で買える海外電圧に対応するドライヤーは高かったですが、今はネット通販等で2,000円台から購入できます。
アマゾンで「ドライヤー 国内外両用」で検索した結果。
私も最初は現地製の700ペソ前後(約1500円相当)のドライヤーを買って、後から日本のアマゾンで国内外両用のくるくるドライヤー(3000円位)を買い足しましたが、日本のものの方が使い勝手が良かったです。
ちなみに、フィリピンの一般女性はドライヤーを使う習慣がないので、朝シャワーを浴びて濡れた髪のまま公共交通機関で通勤していることが普通です。
学校の先生は朝会うといつも濡れた髪、というのはフィリピン留学あるあるかもしれません。
実際髪が痛む以外は困らないので(すぐ乾くので)、セブ島留学中はドライヤー無しのフィリピンスタイルもアリかもしれません。
⑦扇風機
宿舎にはエアコンがついてるのに、なぜ扇風機…?と思われるかもしれません。が、意外と現地でフィリピン留学生(特に長期滞在の方)が購入することが多い家電です。
フィリピンは他の物価に比べて電気代が高いです。日本より少し高いくらいで、比較的エアコンをよく使う方で1人部屋なら1ヶ月2000ペソ(4,300円)以上かかることもあり、エアコンの使用を控えて節約したいという方も多いです。
そこでどうしても暑いときだけエアコンを使い、普段は扇風機で過ごす、という風にすると、効率よく節約ができます。
扇風機は、現地の一般家庭にも普及しているためかドライヤーよりも買いやすく、フィリピンの家電チェーン店には扇風機売り場があり、スーパーマーケットでも買えることがあります。
1000ペソ(約2,170円)以内の安いものからお洒落デザインのものや業務用のものまで品揃えも豊富です。
大きくて日本には持って帰れないので、帰国時に留学生仲間にあげたり安く売ったりしている方もよくいらっしゃいます。
それを前提に、あまり大きくなく、1000ペソ程度の高くないものをお勧めします。
上記の扇風機は一般的なものですが、私が個人的に買ってよかったと思うミニ扇風機も紹介しておきます。
こちらはMi storeで買ったUSBミニ扇風機。499ペソ(約1,082円)でした。
小さいけれどなかなかパワフルで、3段階の風量調整ができ、USB駆動で最大12時間連続で動きます。
Mi Storeは、格安スマホで有名な中国のXiaomi(シャオミ)の家電ブランドのお店です。
セブではITパークにあるアヤラモールセントラルブロック(こちらの別記事で紹介しています)に店舗があり、シンプルデザインで質もそこそこ良い家電が手頃な価格で買えるため、私はよくチェックしています。
フィリピンではたまに予期せぬ停電(1時間程度)や電力会社によるメンテナンス等のための予告ありの停電(1時間~長くて6時間ほど)があるのですが、普通の扇風機なら停電中は当然動きません。
ですが上記のUSBミニ扇風機なら前もって充電しておけば余裕で対応できます。
羽の面積は普通の扇風機ほど大きくありませんが、1メートルくらいには十分風が届くので自分用に使うには問題ないレベルで、USB式なのでどこにいても電圧の違いを気にせず使え、軽くて小さいので帰国時に持って帰ることも可能です。
留学生の方、特にシェアルームで、扇風機の風が好きでないルームメイトがいる場合や、自分の机の上だけ・枕元だけに静かに風を送りたい場合に最適だと思うので、あてはまる場合はぜひUSBミニ扇風機も検討してみてください!
⑧電気ケトル
最後に電気ケトルです。これは、必要な方とそうでない方がはっきり分かれそうです。
まず多くの語学学校では、共有スペースに熱湯と冷水が出るミネラルウォーターのサーバーを置いています。
また暑い国ですし、熱い飲み物はそんなに飲まないという方には不要とも言えます。
ですが、起き抜けや勉強中に部屋を出ずに熱いコーヒーを自分で入れて飲みたいという方や、学校のウォーターサーバーとお部屋が離れている場合などは、自分用のケトルがあれば便利です。
ちなみに、現地の水道水は硬水で、飲むには適しません。現地の人は水道水を飲む場合もありますが、日本人が飲むとほぼお腹を壊すので、わかすためのお水は面倒でもかならず買ってくださいね!
スーパーやコンビニ、薬局等で2リットル数十円で購入できます。
スーパー等で買えるミネラルウォーター6リットル79.25ペソ(約172円)、4リットル46.25ペソ(約100円)
なお、ホテルを宿舎として使っている学校の場合は、ウォーターサーバーが無くても電気ケトルは全室についている場合もあります。
電気ケトルもフィリピンではどの家電店でも良く見かける商品です。
購入価格の目安は、ローカルブランドなら400~900ペソ、海外ブランドなら1000ペソ~4000ペソと言ったところです。
ローカルブランドkyowa製電気ケトル 399.75ペソ(約868円)と549.75ペソ(約1,193円)
ローカルから海外ブランドまで、425ペソから2000ペソ超のケトルが勢揃いした家電店の一角。
セブ島ではケトルに限らず小型家電のメーカーとして、「kyowa」「3D」「Dowell」「Hanabishi」「Marubishi」「Asahi」「imarflex」などを良く見かけます。日本“風”の名前が多いですね。
このあたりのメーカーは値段もお手頃です。
海外ブランドでちょっと高級なものとなると、フィリップス(PHILIPS)、パナソニック、シャープ、ティファール、デロンギのものなどがローカルブランドの1.5倍~5倍くらいの価格で売られていることが多いです。
留学中の短期間使えればいい、という場合は、あまり高すぎないローカルブランドのものを買って使い倒していただければよいと思います。
今回は学校設備の概要というより、お買い物案内のようになってしまいましたが、留学生活をより快適に過ごすための参考になれば幸いです。